「きんりん外様の岡村さん」と私が呼ぶ。すると岡村さんは反撃する。 「目黒区立油面小学校と五中卒業ですよ、僕は。古書店流浪堂の二見さんの先輩」と。 岡村さんの現在のお住まいは、ブラジルのサンパウロなのだが「預言者故郷に入れられず」が口癖で、出自の無化を標榜する御仁の出自は祐天寺駅近く、まさにお隣組だったのだ。 「そして大学では目黒東山貝塚出土の縄文土偶に触発された考古学徒。よって外様扱いは論外、譜代はおろか親藩」と真正コスモポリタンからの茶々は止まるところなしである。 『リオ フクシマ 2』福島原発事故を即興でうたうブラジルの吟遊詩人 ドキュメンタリー映像作家岡村淳さんは年に数回、この地球の大外…
岡村淳
